転職を始めた当時の年齢
23歳
性別
男性
転職前の職業
建設会社の施工管理
転職を考えたきっかけ
新卒で入った建設会社の施工管理の仕事はいわゆる3K職(キツイ、汚い、危険)で、過酷な上に長時間労働が常態化していました。
毎日通常で実労働時間が12時間、祝日は当然のように出勤で土曜日も出勤。
辛うじて日曜日だけは「新入社員だから」とお情けで休ませてもらっていましたが、それでも上司は自分より働いており、10年後にそこで働く自分の姿が想像できず、さらに仕事漬けで転勤ばかりなのでいい歳なのに未婚者な社員も多く、最終的には過労で鬱病になったことをきっかけに退職。
治癒後に転職活動を始めました。
転職前に不安だったこと
同業での転職は考えていなかったので、まったく別の業界業種での転職を希望していました。
しかし新卒1年未満で辞めてしまったことと、鬱病の既往歴があることが転職をする上で非常にマイナスであるため、そもそも再就職ができるのか、まともなところで働けるのかが非常に不安でした。
過労で鬱病になったことから、ふとしたきっかけで再発しないかというのも不安の種でした。
一度レールから外れてしまったら、あとはもう転げ落ちていくだけという世間的な雰囲気もあり、漠然とした不安がつきまとっていました。
街中を歩いていて、人混みの中を歩いていても自分だけ孤立しているかのような孤独感を覚えずにはいられませんでした。
その他金銭的な面で、ある程度の貯蓄はあったものの、毎月少しずつ口座の数字が減っていくのも不安の要素の一つでした。
私はこうやって転職活動をしました
退職直後にブランクを空けないためにすぐに2つの転職エージェントを利用して転職活動をスタートしていました。
特に希望の業種は定まっておらず、極端な長時間労働がなければいいといういい加減な進め方をしていましたが、2つ目のエージェントに「そんな状態で進めても失敗するだけだから、いまは治療に専念しろ」と叱責され、慌ててすぐに転職活動を始めるのはやめました。
治癒後は求職者給付を受けていたので、求職活動の実績作りも兼ねて定期的にハローワークに足を運んでいました。
その頃には挑戦したい仕事の具体的なビジョンがまとまっていて、自宅で資格取得の勉強をしながら関連する職業についてリサーチし、ハローワークで求人票を検索して気になったものについて窓口で相談していました。
転職で最も苦労したこと
第二新卒という言葉が流行っていますが、決して新卒などではなく扱いは中途なので、実務経験や資格要件なので引っかかってしまい諦めた求人も少なくなかったです。
未経験だから経験を積みたいのに、その受け皿がないのには困りました。
応募できそうな求人を見かけても、よく見ると相当規模の小さい企業の求人であることも多く、未経験の自分がそうした小さい事業所に入ったところで相手に教える余力があるとは思えず、それを踏まえるとさらに求人が絞られ、100を超える求人の中から応募できそうなものは片手で収まる数しか残りませんでした。
数打ちゃ当たる戦法はまず取れなかったので、一つ一つに全力で取り組まなければならない一方で、ホームページなどから得られるその企業の情報が少なく、志望動機として満足なものが捻り出せないという苦労もありました。
今の転職先に決めた理由
興味があった分野の仕事であることがまず第一で、さらに新卒一年未満で過労のために病気で退職したことに理解を示してくれました。
また、未経験ながら若さと仕事への興味、やる気を買ってもらえたようです。
労働環境も前職と比べると雲泥の差で改善され、安心して働けると感じました。
前職では長年慣れ親しんだ地元を離れて暮らしていましたが、この先もやはり地元で暮らしたいとその頃から感じていました。
いまの転職先は地元の企業で、慣れ親しんだ土地で働けるというのも大きなポイントです。
20人弱の小規模な会社ですが、未経験の自分に教育する程度の余裕はあり、立ち上げて数年で業績を伸ばしている勢いのある会社なので、自分の成長の場としてもうってつけだと思いました。
転職してよかったこと
慣れ親しんだ地元で働けることと、以前の3K職場と違って快適であること、そして興味のある新しい仕事にチャレンジしたいという願いが叶ったことから精神的に非常に楽になりました。
新卒の時はあまり深く考えずに仕事を選んでしまい、結果ミスマッチで後悔していましたが、自分のキャリアをしっかり積んでいこうと考えて選んだ仕事なので、モチベーション高く仕事に取り組めています。
小規模なのでやることは多く、業務時間中の密度は非常に濃いですが、その分自分の力になっているとも感じます。
今後もさらに業務で経験を積み、着実にキャリアアップを図り、1年後、3年後、5年後、10年後の自分を想像しながら、いま積み上げているキャリアをしっかり自分のものにしようと前向きな姿勢で仕事に取り組めています。
転職を成功するためのアドバイス
転職の際には、主に給与、労働環境、やりがいの3本の柱を考えます。
このうち1つだけが不満なら転職はおすすめしません。
このうち2つが不満なら検討する余地があり、3つとも不満なら転職を強くおすすめします。
その際、在職中にいろいろ考えながら転職活動をするのなら、自分のキャリアについて真剣に考え慎重に進めていただきたいですが、あてがなく辞めてしまい、その後に慌てて転職しようとすると失敗する恐れがあります。
なのでそのような時こそ落ち着いて、自分が何をしたいのか、なぜ転職するのか、転職によって何を得たいのか、自分がどんなキャリアを積んでいきたいのかをじっくり考え、考えがまとまってから行動に移すのがいいと思いと思います。
ちなみに、私はリクルートエージェントで転職を成功させました。好条件の求人がたくさん見つかります。
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